残価設定型クレジット(残クレ)の満期で再ローンを選んだ後に、「やはり車を返却したい」と考え直すことはあります。
この場合、再ローンを申し込んだら必ず変更できないわけではありません。
一方で、「まだ最終回前だから、いつでも返却へ戻せる」とも限りません。
重要なのは、現在どこまで手続きが進んでいるかです。
最終回の回答で再ローンを選んだだけなのか、販売店で再ローンの審査を申し込んだのか、すでに再クレジット契約まで成立しているのかを確認します。
早い段階ほど返却へ変更できる可能性はありますが、正式な可否は契約先と手続き状況によって変わります。
再ローン申込後でも返却へ変更できる場合はある
この疑問について、ホンダファイナンスは公式FAQで直接回答しています。
「再クレジットを申込したがやはり車両を返却したい」という場合、契約内容を確認したうえで対応するとしています。
ただし、申し出る時期によっては希望に沿えない場合があるとも明記されています。
つまり、
「再ローンを申し込んだ瞬間に返却できなくなる」
わけではありません。
反対に、
「最終回前ならいつでも変更できる」
わけでもありません。
トヨタファイナンスも、最終回の支払方法を変更できるかについて、変更が間に合うかどうかは契約した販売店・販売会社へ早急に問い合わせるよう案内しています。
満期の選択を変えたいと気付いたら、一般的な締切日を調べ続けるより、今どこまで処理されているかを確認する方が先です。
「再ローンを選んだ」と「再ローンを契約した」は違う
最初に、自分が何を済ませたのかを整理します。
残クレ満期では、「再ローンにする」と回答した時点で、新しいローン契約まですべて完了しているとは限りません。
たとえばホンダでは、最終回の支払方法についてSMSで「再クレジット」を選んでも、その後に販売店で申込手続きが必要です。
再クレジットを希望する場合は、最終回2か月前の20日までに販売店で申し込みます。
つまり、
「再ローンを選択した」
↓
「販売店で再ローンを申し込んだ」
↓
「審査を受ける」
↓
「再クレジット契約が成立する」
というように手続きが進みます。
このどこにいるかによって、返却への変更手続きも変わります。
回答画面で再ローンを選んだだけなら、まず販売店へ変更を伝える
SMSや案内書で「再クレジット」を選択しただけで、まだ販売店で正式な申込みをしていない場合は、最初に販売店へ連絡します。
この段階なら、新しい再クレジット契約そのものをまだ申し込んでいない可能性があります。
ただし、「回答を送信しただけだから自由に変更できる」と自己判断するのは避けてください。
最終回支払方法の登録がどこまで進んでいるかは契約先で確認する必要があります。
販売店には、
「最終回は再クレジットと回答しましたが、返却へ変更したいです。現在どこまで手続きが進んでいますか」
と確認すると状況を切り分けやすくなります。
審査を申し込んだ後でも、すぐ変更可否を確認する
すでに再ローンの申込書を提出した、またはスマートフォンなどから審査申込みを完了した場合でも、その時点で何もしないと決めつける必要はありません。
ホンダでは、再クレジット申込後に返却を希望する場合について、契約内容を確認して対応するとしています。
トヨタファイナンスも、自動車クレジットの申込みを取り消したい場合は販売店・販売会社へ相談するよう案内しています。
つまり、申込み後でも、まだ手続きが進行中なら相談する余地があります。
ただし、申込みを取り消せるかと、元の残クレを「車両返却」で終えられるかは同じ問題ではありません。
再ローンの取消しだけでなく、
「元の残クレの最終回を返却へ変更できるか」
までセットで確認してください。
審査に通っただけで返却できなくなるとは限らない
再ローンでは通常、改めてクレジット審査があります。
では審査に通った時点で返却へ変更できなくなるのでしょうか。
今回確認した主要各社の公開情報では、「再クレジット審査に承認された瞬間を境に返却不可になる」という全国共通のルールは確認できませんでした。
重要なのは審査結果そのものより、新しい再クレジット契約がどこまで成立しているかです。
審査承認の連絡を受けた直後で返却へ変更したいなら、
「審査には通りましたが、再クレジット契約はもう成立していますか」
と確認します。
まだ契約手続き前なのか、すでに契約完了なのかを自分で推測しないことが重要です。
再クレジット契約が完了しているなら扱いが変わる
最も注意したいのは、新しい再クレジット契約まで完了している場合です。
再クレジットは、元の残クレの支払いを単純に延長するだけではなく、残価を再び分割して支払うクレジット契約です。
契約成立後に「やはり元の残クレの返却を選びたい」と申し出ても、当初の満期手続きをそのまま巻き戻せるとは限りません。
ホンダが「申し出の時期によって希望に添えない場合がある」としているのも、この時間経過が重要だからです。
トヨタでも、最終回支払方法の変更は「間に合うかどうか」を販売店へ確認する扱いです。
したがって契約完了後は、
「返却へ変更できますか」
だけでなく、
「すでに再クレジット契約は成立していますか」
「成立済みの場合、今の車を手放すにはどの手続きになりますか」
まで確認します。
ここで、元の残クレの返却と、再クレジット契約後に車を売却してローンを精算することを混同しないようにします。
再ローン開始後の売却は「満期時の返却」とは別
すでに再クレジット契約が始まっている場合、車を手放すこと自体が絶対にできないわけではありません。
ただし、その場合は元の残クレ満期時の「返却」とは別の扱いになる可能性があります。
残クレ満期時の返却は、契約で設定された残価を車両返却で精算する仕組みです。
一方、再クレジット契約が成立した後は、残価を新しいクレジットで支払っている状態です。
そのため、途中で車を手放すなら、再クレジット残高の精算や車両売却の手続きが必要になることがあります。
「車をディーラーへ持っていけば、元の残クレ返却と同じように残りがなくなる」とは考えない方がよいでしょう。
再クレジット契約後であれば、現在の残高と売却時の精算方法を確認します。
返却へ変えたいなら返却期限も残っている必要がある
再ローンの取消しが間に合うとしても、車両返却側の期限を過ぎていれば問題が残ります。
たとえばホンダでは、車両返却を選ぶ場合、購入した販売店と日程を調整したうえで、
満期月の前月10日から満期月5日午前中まで
または
車検満了日まで
に返却する必要があります。
返却日が販売会社の休業日なら、その前日までです。
スバルでは、最終回支払い月の前月10日と車検満了日のうち、早い方までが返却期限です。
つまり、
「再ローンをキャンセルできた」
だけで手続きが終わるわけではありません。
返却へ変更するなら、返却の申込み、車両チェック、返却日調整まで間に合わせる必要があります。
車の状態によっては返却時に追加精算がある
再ローンから返却へ変更できた場合でも、残価設定型クレジットの返却条件はなくなりません。
車両状態や走行距離が契約時の条件を超えている場合、追加の精算金が発生する商品があります。
そのため、
「再ローンより返却の方が支払いがなくて得だ」
とだけ考えて変更しない方がよいでしょう。
特に再ローンを一度選んだ理由が、
走行距離を超えている
大きな傷や修復歴がある
改造している
といった事情なら、返却した場合の精算額を先に確認した方が判断しやすくなります。
販売店には返却への変更可否と同時に、現在の車両状態で追加精算が発生しそうかも確認します。
「再ローンが高かったから返却したい」なら契約前に止める
再ローンを申し込んだ後、提示された金利や月々の支払額を見て「やはり返却したい」と考える場合もあります。
この場合は、できるだけ契約成立前に意思を伝えることが重要です。
再ローンは、最初の残クレ契約時と同じ金利になるとは限りません。
満期時点の再クレジット金利が適用される商品があり、残価額や返済期間によっては月々の支払いが想定以上になることがあります。
見積もりを見た段階で納得できないなら、
「まだ再クレジット契約を成立させず、返却へ変更できるか確認したい」
と販売店へ伝えます。
契約を成立させてから考え直すより、選択肢を残しやすくなります。
返却へ変更したいときに最初に確認する4点
販売店へ連絡したら、単に「キャンセルできますか」と聞くだけでは不十分です。
まず、自分の現在の状態を確認します。
「再クレジットは、回答しただけですか、審査申込み済みですか、契約成立済みですか」
次に、
「今から元の残クレを車両返却へ変更できますか」
と確認します。
変更できる場合は、
「いつまでに返却手続きと車両返却を終える必要がありますか」
も確認します。
最後に、
「現在の車両状態で返却時の追加精算はありますか」
まで聞けば、変更後の費用も把握できます。
販売店だけでなくクレジット会社への確認が必要な場合もある
最終回の返却手続きは販売店が窓口になる商品が多くあります。
一方、すでに再クレジットを申し込んでいる場合は、クレジット会社側でも手続きが進んでいる可能性があります。
ホンダは、再クレジット申込後に返却したいケースについて、ホンダファイナンスのカスタマーセンターへの問い合わせを案内しています。
販売店からクレジット会社への確認を求められた場合は、その指示に従います。
大切なのは、
販売店へだけ連絡して終わったつもりになる
または
クレジット会社へだけ連絡して車両返却の調整をしない
ことを避けることです。
再ローンの取消しと車両返却は、別の手続きとして動く可能性があります。
迷っている段階なら再ローンを先に確定させない
まだ「乗り続けるか返却するか」で迷っているなら、回答期限ぎりぎりまで放置する必要はありませんが、内容を理解しないまま再ローンを確定させる必要もありません。
再ローンを選ぶ前に、
再ローンの金利
支払回数
月々の支払額
支払総額
返却した場合の追加精算額
を確認します。
この2つを比べてから決めれば、「再ローンを申し込んでから返却したくなった」という変更を減らせます。
すでに申し込んでいる場合は、これ以上手続きを進める前に変更希望を伝えます。
まとめ
残クレ満期で再ローンを申し込んだ後でも、返却へ変更できる場合はあります。
ただし、必ず変更できるわけではありません。
ホンダは公式に、再クレジット申込後に返却したい場合は契約内容を確認して対応する一方、申し出の時期によっては希望に沿えないと案内しています。
トヨタも、最終回の支払方法を変更できるかは、手続きが間に合うかどうかを販売店へ早急に確認する扱いです。
自分の場合を判断するには、
再ローンを選んだだけなのか
審査を申し込んだのか
再クレジット契約まで成立したのか
を最初に確認してください。
そのうえで、返却へ変更できるか、返却期限に間に合うか、追加精算が発生するかを販売店へ確認します。
「再ローンを申し込んだからもう無理」と諦める必要はありませんが、時間がたつほど変更できない可能性があります。
返却したいと決めた時点で、次の支払い日まで待たずに販売店・クレジット会社へ連絡することが重要です。
再ローンをやめるなら、返却・売却も含めて選び直します。
→ 返却・乗り換え・買取、どれを選ぶ?
出典
ホンダファイナンス|再クレジットを申込したがやはり車両を返却したい。
ホンダファイナンス|残価設定型クレジット・バリュー保証プランの最終回支払方法についてSMSで回答したが、その後の手続きはどうしたら良いですか。
ホンダファイナンス|残価設定型クレジットの最終回支払方法を車両返却にする場合、車両はいつまでに返却が必要ですか?
トヨタファイナンス|残価設定型クレジットの最終回の支払い方法を変更できますか?
トヨタファイナンス|自動車クレジットやクレジットカードをスマートフォンで申し込みしましたが、申し込みの取り消し方法を教えてください。
トヨタファイナンス|残価設定型クレジット最終回のお手続き
スバルファイナンス|残価設定型クレジット:よくあるご質問
日産フィナンシャルサービス|残価設定型クレジット 最終回の支払方法はどのような手続きとなりますか?
スズキファイナンス|スズキクレジットに関するよくあるご質問
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