残クレの支払日に口座残高が足りず、引き落としができなかった。
この場合、「すぐ口座へ入金しておけば、後でもう一度引き落としてくれる」とは限りません。
再引き落としの扱いは、契約している金融会社によって違います。
Honda・日産・スズキのメーカー系金融会社では、支払日に引き落とせなかった後の再引き落としを行っていません。
一方、トヨタファイナンスでは、利用者へ届く案内によって、当初の支払日から約半月後に再引き落としする場合と、振込用紙などで支払う場合があります。
そのため、まず確認するのは車のメーカーではなく、残クレを契約している金融会社です。
翌日に口座へ入金すればよいとは限らない
支払日の翌日に残高不足に気付いたとします。
ここで慌てて口座へお金を入れても、それだけで支払いが完了するとは限りません。
Hondaファイナンスでは、残クレを含む自動車クレジットについて再引き落としを行っていません。
日産フィナンシャルサービスも、口座から引き落とせなかった場合の再引き落としは行わず、振込で支払うよう案内しています。
スズキファイナンスも同様で、再引き落としは行わず、後日届く案内に従って振り込みます。
このような契約なら、口座へ入金したまま待っていても未払い状態は解消しません。
反対に、トヨタファイナンスでは再引き落としになる場合があります。
つまり残クレ全体で、「翌日入金すれば大丈夫」「再引き落としはない」のどちらかに統一することはできません。
トヨタは再引き落としになる場合がある
トヨタファイナンスの自動車クレジットでは、最初の引き落としに失敗した後の案内が複数あります。
「再引き落としのご案内」が届いた場合は、当初の支払日から約半月後に再度口座から引き落とされます。
この場合は、再引き落とし日の前営業日までに口座へ必要額を用意します。
一方、「振込用紙」が届いた場合は、再引き落としを待つのではなく、用紙に記載された期限までに振り込みます。
つまり、トヨタファイナンスだから必ず再引き落としになるわけでもありません。
届いた案内がどちらなのかを見る必要があります。
再引き落としにも失敗すると、その後は電話、振込用紙、ショートメッセージなどで支払いの案内が行われます。
Hondaは再引き落としを待たない
Hondaファイナンスでは、毎月の振替日に引き落としできなかった場合、再引き落としは行いません。
支払いは銀行振込またはコンビニから行います。
ただし、引き落とし結果がHondaファイナンス側で確認できるまで、振替日から3~5営業日程度かかると案内されています。
その後、登録している携帯電話へショートメッセージなどで支払い方法が案内されます。
つまり、支払日の翌日に残高不足へ気付いたからといって、自己判断でどこかへ振り込むのではありません。
契約者向けの案内を確認し、指定された方法と金額で支払います。
日産とスズキも再引き落としはない
日産フィナンシャルサービスも、オートクレジットについて口座から引き落とせなかった後の再引き落としは実施していません。
金融会社へ振り込む必要があります。
スズキファイナンスも、再引き落としは行わないと案内しています。
スズキでは引き落とし翌月初めにクレジット会社から案内が届き、その案内に沿って振り込みます。
このように、同じ残価設定型クレジットでも処理方法は違います。
ネットで「残クレは○日に再引き落とされる」と見つけても、自分の契約へそのまま当てはめないでください。
まず「本当に引き落としできなかったか」を確認する
口座からお金が減っていないからといって、必ずしも残高不足で支払いに失敗したとは限りません。
特に支払日当日に確認している場合は、金融機関によって引き落とす時間が違います。
支払日の途中なら、その後処理される可能性もあるため、インターネットバンキングや通帳で取引結果を確認します。
支払日の翌日になっても引き落とし記録がなければ、契約者向けサイトも確認します。
また、初回支払いでは事情が違う場合があります。
トヨタファイナンスでは、契約受付の時期によって初回予定月には引き落とさず、翌月に初回分と2回目をまとめて請求する場合があります。
残クレの最終回をもう一度分割払いにした場合も、当初契約と新しい支払いの間に引き落としがない月が発生する商品があります。
「引き落とされなかった」と思ったら、残高不足だったと決めつける前に支払予定も確認しましょう。
再引き落としがない契約なら口座へ入金して待たない
残高不足だったことが確定したら、次に契約金融会社を確認します。
契約書、支払予定表、契約者向けウェブサービスなどに金融会社名が記載されています。
再引き落としをしない会社なら、支払口座へ入金しただけでは対応が終わりません。
指定口座への振り込みやコンビニ払いなど、金融会社が案内した方法で支払います。
反対に再引き落としの案内が届いたなら、その場合は指定日まで口座へ必要金額を用意します。
大事なのは、
「とりあえず口座へ入れておく」
ではなく、
「今回の未払いをどの方法で解消する契約なのか」
を確認することです。
SMSが来るまで何もしなくてよいとは限らない
金融会社側では、銀行から引き落とし結果を受け取るまで数営業日かかる場合があります。
そのため、引き落としに失敗した直後には契約者向けサイトにも反映されず、ショートメッセージもまだ届いていないことがあります。
しかし、「案内が来るまで未払いのまま放置してよい」という意味ではありません。
契約会社の公式FAQや契約者向けサービスで、引き落とし失敗時の対応を確認します。
支払い方法が分からなければ、契約金融会社へ問い合わせます。
特に数日たっても案内が来ない場合は、携帯電話番号や住所が古くなっていないかも確認したほうがよいでしょう。
引き落としに失敗すると遅延損害金がかかることがある
支払日に入金できなかった場合、契約条件に基づいて遅延損害金などが発生する場合があります。
たとえばトヨタファイナンスでは、自動車クレジットの引き落としに失敗した場合、会員規約に基づき別途遅延損害金が発生すると案内しています。
そのため、
「再引き落としが2週間後だから、その日まで支払期限が延びた」
と考えるのは適切ではありません。
再引き落としは、当初の支払日に間に合わなかった後の回収方法です。
金額や計算方法は契約ごとに確認してください。
1回引き落とせなかっただけで「異動」になるわけではない
残高不足に気付くと、「信用情報に傷が付いたのでは」と心配になることがあります。
信用情報機関のCICでは、「異動」と呼ばれる長期延滞について、約定返済日から61日以上または3か月以上支払いが延滞したものと定義しています。
そのため、支払日に一度引き落としができなかったことだけで、直ちにこの「異動」に該当するわけではありません。
ただし、だから数日程度なら放置してよいという意味でもありません。
信用情報への登録内容や更新方法は契約会社によって異なり、支払いが遅れた事実そのものについての扱いもあります。
「何日なら問題ないか」という線引きを狙うのではなく、引落不能に気付いたら指定された方法で早く解消するのが基本です。
今日支払えるなら契約会社の指定方法を確認する
口座残高不足に気付いた時点でお金は用意できる場合、一番避けたいのは自己判断で待ち続けることです。
まず通帳やインターネットバンキングで、本当に引き落とされていないことを確認します。
次に契約金融会社を確認します。
Honda・日産・スズキのように再引き落としをしない会社なら、案内されている振込・コンビニ払いなどへ進みます。
トヨタファイナンスなどで再引き落としの案内がある場合は、その指定日に備えて口座へ必要額を用意します。
すでにSMS、メール、ハガキ、振込用紙が届いているなら、ネットで一般論を調べるよりその案内を優先してください。
今回だけでなく来月の支払いも確認する
今月分を振り込みで支払ったからといって、来月以降も振り込みになるとは限りません。
口座設定そのものに問題がなく、単なる残高不足だったなら、通常は次回以降の通常の口座振替へ戻る契約があります。
一方、
口座振替の登録が完了していない
変更した口座がまだ反映されていない
登録情報に不備がある
といった理由なら、次回も同じ問題が起きる可能性があります。
特に残高が十分あったのに引き落とされなかった場合は、残高不足以外の原因を確認してください。
トヨタファイナンスでも、口座設定の未完了や不備、複数契約の合算請求など、引き落とされない複数の原因を案内しています。
支払いそのものが難しい場合は再引き落とし日まで待たない
問題が「入金を忘れていた」だけなら、指定された方法で支払えば対応できます。
一方、今回の支払額そのものを用意できない場合は事情が違います。
再引き落としがある契約でも、その日まで黙って待つのではなく、金融会社へ連絡してください。
翌月分まで重なると必要額がさらに増え、支払いを立て直しにくくなります。
残クレでは車両価格の一部を最終回へ残しているため月々の支払いを低く見せやすい一方、ボーナス払いを設定している場合は特定月だけ大きな金額になることもあります。
今回だけの残高不足なのか、今後も毎月の支払いが難しいのかで対応を分ける必要があります。
再引き落としがあるかは「メーカー」より金融会社を見る
残クレの引き落としができなかった場合、全国共通の再引き落としルールはありません。
Hondaファイナンス、日産フィナンシャルサービス、スズキファイナンスでは再引き落としを行っていません。
トヨタファイナンスでは、利用者への案内によって約半月後に再引き落としするケースがあります。
さらに、同じメーカーの車でも販売会社が別の信販会社を利用していれば条件が違う可能性があります。
したがって、引き落としに失敗したら、
車のメーカーではなく契約書に記載された金融会社を確認する
引き落とし結果を確認する
再引き落とし・振込・コンビニ払いのどれなのか確認する
指定された期限までに支払う
という順番で対応します。
最も避けたいのは、「口座に入金したから、いつか再引き落とされるだろう」とそのまま待つことです。
再引き落としをしない残クレも多いため、自分の契約会社が指定する支払い方法まで確認して初めて対応完了です。
地域・契約による違い
このテーマは、都道府県によって制度が変わるというより、契約している金融会社・信販会社によって違います。
同じメーカーの販売店でも、利用した金融商品が違えば支払不能時の手続きが異なる場合があります。
数年前に契約した残クレでは現在のウェブ案内と条件が異なる可能性もあるため、最終的には契約書と契約金融会社から届いた最新の案内を確認してください。
出典
Hondaファイナンス|口座から引落ができていなかったのですが、どうすればいいですか?
Hondaファイナンス|口座から引落しできていなかった。再引落しにしてほしい。
トヨタファイナンス|自動車クレジット(ローン)の引き落としができませんでした。どうすればよいですか?
トヨタファイナンス|自動車クレジット(ローン)の再引き落としができませんでした。どうすればよいですか?
トヨタファイナンス|初回の支払日に引き落としされませんでした。なぜですか?
日産フィナンシャルサービス|口座から引落しできていなかった。再引落しにしてほしい。
スズキファイナンス|クレジットをご契約いただいている方へ
CIC|割賦販売統計データ
